◆ 「拭き漆」(FUKI)とは

「拭き漆(ふきうるし)」による仕上がり
「拭き漆(ふきうるし)」による仕上がり

 茶褐色の生漆または色漆を用いて萩焼に刷毛塗りし、全面に塗った後すぐに拭き漆専用の紙で余分な漆を拭き取る。
 湿度の保たれた「むろ」で約1晩乾かし翌日同じ工程を行う。
 漆の吸い込み・つや・浸透度にもよるが、上記の工程を3~4回繰り返す。
 漆のムラをなくし、厚みを均一にすることにより色合いが落ち着く。
 完成までに10~2週間を要する。

・拭き漆の技法は、漆を何重にも塗り重ねる「本漆塗りの技法」とは異なり、木材が持っている柾目・板目などの素地の美しさや木目(道管)の自然な流れを際立てる日本古来の素朴な塗り方である。
 
・また、拭き漆は顔料を加えず、透明の漆液を塗って木地を生かす技法である。漆塗りの基本的な技法であるが、完成した拭き漆工芸品は本漆塗りの漆器と同じ特性を持っている。